NAKOBEAT 〜ただいま演奏中！〜

「わっち、バンドやりたい！」
「中二病乙」

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「わっち、何か夢中になれることに注力したいの！」
「あんた、楽器の弾き方知ってたっけ？」
「中学の頃はよくリコーダーでチャンバラしてたよ？」
「いや、弾き(ハジキ)じゃなくて弾き(ヒキ)だから」
「という訳でバンドメンバー募集中です」

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「はい、ということでこちらの10人の方々が新メンバーのみなさんです中尉！」
「途中経過の省略が激しいです中佐。でもこんなに集まると担当楽器が被る人たちもいるんじゃないの？」
「そうなんだよねー、実は全員ドラムでさぁ」
「……は？」
「ドラム。あれ、もしかしてドラム知らない？ドラムっていうのはねー」
「……ギター、ベース、ボーカルは？」
「お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ん！！いないんだに゛ゃあ゛ん！！！！！」
「唐突なニャンちゅう」
「まったく困っちゃうよね！！ドラムの名産地かっちゅうの！」
「で……あんたの手に持ってるものは何？」
「ん？これ？マラカスだよ？見て分からない？あれー？もしかしてマラカス知らない？マラカスっていうのは」
「裡門頂肘ッ！！」
「ｸﾞﾌｯ!!」

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「ということで皆さんは10人で分担してドラムをお願いします。余った人はクラップでお願いします」
「バンド、定義、検索っと」
「それと皆さんに注意があります。演奏中に私に当たるとその時点で演奏は中止になります。忠告しましたからね！」
「ホントにギターもベースも無しでやるつもりなの？」
「演奏する前に言っておくことがある。わっちがギターを弾けないと思っているようだが…実は集中すると弾ける」
「な、何だって！？」
「1度弾くと次は20小節ぐらい弾けないから弾いてる時はみんなは黙祷でもしててね！」

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「おや、そのベースはなんだねワトソンくん？」
「流石にベースぐらいいないとバンドっぽくないでしょ、あたし少しぐらいなら弾けるから」
「∑( ºωº )」
「顔文字で会話すな」
「わっちは嬉しいよ……こんな忠実で忠義な忠犬みたいな友達を持ってさ……」
「忠犬言うなし」
「是非よろしくお願いしますね！ちゅうちゃん！！」
「ちゅうちゃん言うなし！！さっさと練習するよ、なこ！」

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「ところでさ、何かいつもより"ちゅう"って付く言葉多くない？」
「わっちの推測によると、テーマが"ちゅう"なのにゲームと結びつかなかったから無理矢理ここでこじつけようとしたんじゃないかな？知らんけど」
「知らんけどー」