ブロックくじし

[ゲーム概要]
ブロック崩し X 宝くじ
1等賞金を狙って当せん番号のブロックを消し、所持金を増やしてパワーアップ。

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[読まなくていいストーリー]

− 運命に、抗え。

俺はブロック崩しを続けてきた。1日20分、2日に1回、来る日も、1日置いて、来る日も、1日置いて、来る日も、ブロック崩しを続けてきた。横に動いてボールを跳ね返すことしかできなかったバーは、気がつけば、縦横無尽に駆け回っていた。

あれから幾年経ったか、俺は今、宝くじ売り場の前にいる。

宝くじはいわば変えることのできない運命だ。当たるか外れるか、それは人間にどうにかできるものではない。
見上げれば夜空には流れ星が見える。あんな激アツ爆速岩石にお願い事をすれば1等が当たるわけでもない。
何ものも望むまま運命を変えることなどできない。
だが、俺は運命に抗う力は持っている。

ブロック崩しだ。

ブロック崩しは力が全てだ。ブロックを消しボールの通り道を作り、そこからさらにブロックを消す。それは、自らの手で道を切り拓いてゆく力。
そして、俺の手の中にはそれを超える力がある。横にも縦にも動くバー。それは、狙った道をさらに切り拓いてゆく力。
その力を、俺は宝くじにぶつける。変えることのできない運命に、己の力をもって抗う。
確かに宝くじの運命は強大だ。超絶運ゲーだ。どうにかできるものではない。
だがそれでも俺は抗う。何も変えることはできない？ブロック崩し舐めんな。
変えることができるかもしれない未来を前に、何もせずただ運命を受け入れるわけにはいかない。

最後まで抗い続ければ、それでいい。