無限遠の君へ(後編)

投稿日時

2021/05/01 14:51

最終更新

2021/07/11 20:08

想定プレイ時間

3分程度

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このゲームはPC以外では動かない可能性が高いです
それでも開いてみる

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ゲーム情報

操作方法

追記(2020-05-15)

 ゲーム投稿サイトに小説を投稿したことを反省しています。

前編からお読みください
https://unityroom.com/games/for-you-at-infinity-first-half

紹介文

 僕はエフ。束縛変数を持たない今は、意味をなさない存在。
 あれから2日過ぎた。高々48時間だが、僕には無限に長く感じられた。

 今でも、イーブンは苦しんでいるのだろう。
 イーブンに会おうと勝手に思いたち、周囲の変数を巻き込んで、結局何もできなくて、束縛変数すら手放して。今はもう意味をなさない存在。
 もう、悔しくて、恥ずかしくて。何もしたくなかった。

「どうした、惨めな格好して。格好悪いぞ」

 聞き覚えのある声だ。声の主は、エックスだった。

「エックス……どうしてここに」
「お前がイーブンに会いたいのはわかった。だがお前は2にはなれない」
「ああ、そうだ。僕は2にすらなれない関数なのだ」
「まあ、2に漸近することはできるがな。それでも、世界の濃度は無限大だ。きっかり2にならないと、お前はイーブンに会えない」
「そうだよ……、僕は永遠にイーブンに会えないんだよ」
「だから、代わりに俺が2になろう」

 ……え?

「俺がお前の代わりにイーブンに会いに行く。束縛変数の俺が会えば、お前も間接的に会うことになるだろう。俺が2である間、つまりお前がf(2)=Σ[k=0..2]1/2^k=1/1+1/2+1/4=7/4である間、お前はイーブンに会っていることになるんだ。それでもいいか?」
「ああ……ナイスアイデアだ! ブリリアントなアイデアだ!」

 僕はエックスに2になるようにお願いした。

「悪いな、エックス。こんなことに付き合わせて」
「いいや、お前を選んだのも俺だからな」

 エックスは重いトーンで続けた。

「……世界は残酷だ。無数の仲間に虐められる素数。2にすらなれない関数。だから、俺みたいに自由な変数が助けてやらないとな」
「君は僕に束縛されているのでは?」
「束縛されているけど自由なんだ」
「はは、ナイスジョーク。君を選んでよかったよ」

「よし、じゃあ行ってくる」
「うん、任せたよ」

 そうしてエックスは2に、僕は7/4になった。

 はじめまして、イーブン。
 ぼくの なまえは――

Unity 1週間ゲームジャム
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お題「2」投稿作品です。

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